日日猫好日だより vol.12
自分の居場所は自分でつくる
自分の居場所は自分でつくるものだという考えは、ほんとうにそのとおりだと思っている。居場所がほしかったら、誰かの言動に左右されすぎず、自分がどう在りたいか、自分がどうしたいかに目を向けて、力や知恵を出していこうねということなんだと理解している。
そもそも「居場所」とはなんだろう。考えてみると、どうやらわたしにとってそれは「居心地のよい場所」を指すようだ。じゃあ、居心地のよい場所ってどんなところだ?気の合うひとがいるところ?苦手なものや不快なものが存在しないところ?それは具体的にどうやってつくるんだ?
場所には、それが目に見えるものであっても、見えないものであっても、内と外がある。内側についてはある程度コントロールできそうだが、外側にあるものはそうはいかない。自分の家を建てるとき、構造や外観、インテリアなどは(お金をかければ)好きにできるけれど、他人の家や道路を自由に動かすことができないように。
では、自分の力で変えようのないものに居心地の悪さを感じてしまったらどうするか。マインドを変えたり、工夫をしたりという努力をするひともいるだろう。ただ、それには大なり小なりの我慢が必要だし、ことによっては難しい場合もあるはずだ。だとすれば、もっと手っ取り早く問題を解決する方法として、ほかの場所へ移ることを選ぶひとがいるのも十分理解できる。それがSNSだったらなおさら。
誰かにとっての居心地のよさも、誰かにとっての居心地の悪さも、他人にはわからない。相手がこうだといえば、そうなんだねと受け止めるほかない。自分にとって「居心地のよい場所」が誰かにとっては真逆の場所になりうること。自分が簡単にあるいは努力してできることを誰もがみな同じようにできるわけではなく、そもそもその必要すらないのだということ。わたしはそれらを心にいつも留めおいて、自分の居場所をつくりつづけるしかないのだと思う。
今週の献立帳(11/19〜11/25)
11月19日(日)
毎週恒例の書店めぐりでまたもや料理の本を買った。夫を待っているあいだに半分くらい読みすすめて、これはおそらく何度も読み返すことになるだろうと確信する。
昼:海老天そば
夜:油淋鶏からあげ、蒸したブロッコリーとマヨネーズ、メークインの素揚げ(有元さんの本より)、サニーレタスときゅうりと京紫大根のサラダ、雑穀ごはん
11月20日(月)
卓上ポットがほしくて候補をピックアップするも、あとひと押しが足りず保留。そういうときに無理して買うのは得策ではないので、しばらく寝かせてみる。一番いいなと思っているのは今のところ象印の黒。
昼:油淋鶏&ポテトプレート、サニーレタスときゅうりと京紫大根のサラダ
夜:豚こまの生姜焼き、豚肩ロースのコロコロ焼き、コールスローサラダ、小松菜としめじのおろし和え、豆腐とわかめの味噌汁、雑穀ごはん
11月21日(火)
ネイビーの丸首アラン模様カーディガン、黒の細い縞が入った白シャツ、明るめネイビーのコーデュロイスカート、仕事用の黒タイツという格好で出勤しようとしたら、夫に「文学少女みたい」といわれた。いくらなんでも少女はないだろうと思いつつ、確かに図書館が似合いそうではあると妙に納得した。明るいブルーはトップスに持ってきづらいけれど、ボトムスなら平気。とても好きな色だ。
夜、何の気なしにテレビをつけたら寒川神社が出ていてびっくりした。これは......年末年始地獄の予感。初詣に行くのが例年よりも大変そうだ。
昼:チーズバゲット、コールスローサラダ、小松菜としめじのおろし和え
夜:塩鯖のマリネ焼き、メークインのコロコロ焼き、小松菜のニンニクオイル蒸し、コールスローサラダ、白菜と切り干し大根の味噌汁、雑穀ごはん
11月22日(水)
文章にしにくいこと、するとうんと時間がかかりそうなことをポッドキャストで残すのいいなと思った。近いうちにやってみたい。
昼:カップスター味噌味、メークインのコロコロ焼き、小松菜のニンニクオイル蒸し
夜:レモンとハーブの豚つくね、じゃがいものソテー、きゅうり、バゲット、大根とわかめの味噌汁
11月23日(木・祝)
祝日だけど16歳が早朝集合だったため、いつもより早く起床する。前の晩に早めに寝たので、さほどつらくなかった。おかげで美しい朝焼けが見れた。
朝早いときは夫が送迎を担当してくれているけれど、今日はドライブに行く予定なので寝ていてもらうことに。16歳と進路のこととかテストのこと、あとはどうでもよいことをたくさん話した。
眠そうな18歳も叩き起こし、3人で秦野へ。どうしてもおいしい豆腐が食べたくて、それならば大山だということで、混んでいなさそうな場所にある五右衛門さんに行ってきた。大山に行ってしまうと登山のひとたちでごったがえしていそうなので。冷たい水につかった豆腐を自分でとってお会計をするのが妙に楽しかった。
丹沢大山五右衛門のおぼろ豆腐、もめん豆腐、田楽みそ蒟蒻
そのあと、一度行ってみたかったスーパー「ヤオコー」へ。「バンザイ山椒」と「エダマメミ・ドリ」、お弁当などを買う。ドライブの楽しさは、その土地のスーパーや直売所に立ち寄れるところだと思っている。ヤオコー秦野店は、棚がピシッと美しく整っていて、すみずみまで掃除が行き届いており、通路の幅も余裕があって大変よいお店だと感じた。惣菜も大・中・小の3サイズ展開の商品が多いので、家族の人数に合わせて買いやすい。数あるスーパーのなかでヤオコーが人気なのはうなずける。
ヤオコーのあと、すぐ近くにある産地直売所「じばさんず」に立ち寄り、野菜をたくさん買い込む。特に白菜がでっかくて驚いた。わたしたちが買ったのはいちばん小さい白菜で、ほかのはこの1.5〜2倍はありそうなくらい大きかった。こちらも品揃えがよく、店内はひろびろとしていて買い物しやすい。電子マネーもクレジットカードも使えて便利だし、近くを通りかかったらぜひまた寄りたいと思う。
じばさんずで買った野菜その1
じばさんずで買った野菜その2と柿
昼:ヤオコーのポキ丼
夜:ピェンロー、大山のおぼろ豆腐、雑穀ごはん
11月24日(金)
ジャムの消費期限は短い。ダメにしてしまうまえに...とマフィンを作った。いつもはなかしましほさんのレシピなんだけれど、豆乳もメープルシロップも切らしていたので、バターと卵を使うリッチなレシピで作った。
ちょうど焼き上がる頃に「外までいいにおいがする〜」と言いながら16歳が帰宅。すばやく手を洗い、食べていいかときらきらした目で見つめてくるのがおもしろかわいかった。こういうところは小さい頃からひとつも変わらない。「うんまー!お店のより絶対うまい。お店のはこんなふうにサクッとしてない。めっちゃうまい。全部食べたい。」と言っていて笑った。全部食べてはだめです、と言ったらしゅんとしていて、大笑いした。
レモンママレードとクリームチーズのマフィン、ブルーベリージャムとクリームチーズのマフィン
今週分の仕事を切り上げたあと、休憩がてらクリスマスリースを作った。水引と一緒に買っておいた250円のしめ縄リースを土台に、セリアで買ったドライフラワーと松ぼっくりを組み合わせてちゃちゃっと。10分で作ったわりには上出来だと思う。ちょうど届いたたやまゆうりさんのポストカードと一緒に記念撮影をした。
今年のクリスマスリースと、たやまゆうりさんのポストカード
昼:ピェンロー
夜:骨付きもも肉のスープカレー、雑穀ごはん
11月25日(土)
仕事の前に、急いでクリスマスリースを出した。細いワイヤーで吊って、内側のドアクロージャーにマグネットフックをくっつけて引っ掛ける方式をとっていて、これがなかなかいい。クリスマスリースのあと、お正月飾りへリレーする予定。
仕事を終えて帰宅後、夫のためにメープルナッツといちごラズベリージャムのマフィンを焼く。このあとブルーベリージャムのマフィンも追加で焼いた。そのおかげか(?)ベルマーレが見事に残留を決め、我が家は安堵と歓喜に沸いた。よくやった!どんよりした日曜日を迎えずに済んだ!ありがとう!
メープルナッツといちごラズベリージャムのマフィン
昼:骨付きもも肉のスープカレー
夜:豚肩ロースのコロコロ焼き、サニーレタス&わさび菜、おぼろ豆腐、雑穀ごはん
本棚から1冊
我が家のあちこちにある本棚から1冊を選んで紹介する「本棚から1冊」。今日紹介するのは、『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』です。
先週買ったばかりの本ですが、あまりにもよかったので紹介しておきます。おいしいものを食べたくてさまざまなレシピの本を買ったり、ネットのレシピを参考にしたりして料理を作っているんだけれど、実は最近ふと「これをずっと続けていくのはなにか違う気がする」と思うようになったんですよね。知らない国のおいしい料理を作って食べるのは楽しいし、新しいレシピを試すのもわくわくする。でも、これからはもう少しシンプルにして、時間のあるときに少し手の込んだものを作ったり、レシピを見ながら挑戦してみたりしていきたいなと思いはじめていたのです。だから、書店でたまたまこの本を見つけたときは「この本はぜったいに買わねばならない」と興奮したし、最後まで読み終えて「やっぱり買ってよかった」と思っています。応用のきくレシピやシンプルな調理方法を知りたい方にとてもおすすめです。
著者:有元葉子
SB クリエイティブ
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ちょこんと座って外をみていた見返り美人さん
次の日日猫好日だよりは、12/3(日)に配信予定です。
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