日日猫好日だより vol.25

新しいニュースレターのこと
うた子 2024.03.12
誰でも

こんにちは、うた子です。あたたかい陽射しに浮かれて外へ出ると思いのほか寒くて震える、なんてことが多い今日この頃(わたしだけかもしれない)ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。わたしはというと、3月に入ってようやく、2月のあのどうしようもなく停滞した雰囲気から少し抜け出せた気がしています。今は凝り固まったからだをあちこちに伸ばしながら、本格的な春に向けて準備を進めているところ。もうね、急には動き出せませんから。何をするにも準備運動が大事だなとしみじみ感じています。

さて、もうお気づきかもしれませんが、今回からニュースレターのやり方を変えて、読んでくださる方へのお手紙というていで書くことにしました。理由は2つあって、1つは今までのスタイルで続けていくのは時間的にむずかしそうだなと思ったこと。もう1つはある本を読みはじめて「手紙っていいよなぁ」「往復書簡っていいよなぁ」と思ったことがきっかけです。

ある本というのは、写真家の植本一子さんと小説家の滝口悠生さんが、公開することを前提に行なった往復書簡をまとめたもので、タイトルは『さびしさについて』といいます。おふたりのことはまったく存じ上げなかったのですが、なんとも心惹かれるタイトルと、きっとわざと少しダサい感じにしたんだろうなと思われるフォント、雰囲気のある装丁を気に入って購入しました。読み進めていくうちに、そうか、わたしはそろそろ手紙を書きたかったんだなと気づき、今こうしてみなさんに向けて書いているというわけです。

ごはんのことや、編み物のこと、最近考えていることなどについては、今までのような形にこだわらなくてもきっと書ける。それに、ブルースカイでさまざまなサービスを生み出しておられるSo Asanoさんが開発された「ブルーフィード」を使えば、最近のごはんとか、みなさんに見せたいものをまとめて、簡単に共有できる。こんなふうに。

「あずま袋ができるまで」

そういうすばらしいサービスを使ってみたり、たまには今までのような日記を書いてみたり、そのときどきの気分や気持ちに合わせて形を変えながら、このニュースレターを続けていけたらいいなと思っています。

近頃はわたしたち家族が暮らす小さな山のあちこちにも小さな春がやってきて、新しいことをはじめたい気持ちもそれに合わせてむくむくと動き出してきました。ただ、この時期はうきうきする反面、からだの調子を崩しがち。今年こそはあまり頑張りすぎないように、スピードをきちんとゆるめながら、じっくりじっくり過ごそうと思います。

春が大好きな方はこのはじまりの季節を思いっきり満喫できますように。春が苦手な方には少しでも楽しいことが多くありますように。

それでは近々、また。

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タイトルの画像には、わたしが好きな和色を使うことにしました。

今回の和色は、「淡黄(たんこう)」です。

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