日日猫好日だより vol.9

2023.10.28〜11.3のできごと
うた子 2023.11.04
誰でも

比べる、ということ

普段の会話やSNSでのコミュニケーションでよく使い、よく目にする「比較」の表現についてよく考えた1週間だった。どんなことを考えていたかというと、たとえば、わたしが大好きなじゃがいものおいしさについて語ろうとするときに、

さつまいもよりもじゃがいもの方がおいしい

という必要はないよね、というようなこと。Aについての良さを語るときに、それを強調する目的でBを引き合いに出すと思わぬところで要らぬ軋轢を生む可能性がある。だからこの場合は、

じゃがいもは蒸して食べるとホクホクしておいしい

という風に、じゃがいものおいしさをストレートに伝える方がよさそう。簡単に言うと、そのようなことをずっと考えていた。

自分と誰か、自分の好きなものと誰かの好きなもの、自分が興味を持っていることと誰かが興味を持っていること。それらをAとBに当てはめて考えてみると、安易な比較表現はよしておこうという気持ちになる。

今週の献立帳(10/28〜11/3)

10月28日(土)

仕事はたいして忙しくなかったけれど、なんだかとても疲れた。昼過ぎに家に帰り、ごはんを食べてニュースレターを書く。普段、SNSそのものについて自分の考えを書くことがあまりないのだけれど、書かないからといって何も考えていないわけではない。SNSにかぎらず、書かないこと、語らないことの方をより多く考えている。

昼:マッサマンカレー(西友のレトルト)

夜:ホットプレートで作ったキムチチャーハン

10月29日(日)

来週と再来週の献立をのんびり作成しつつ、家のことをしながら午前を過ごす。昼前に家を出て16歳を送ったあと、そのまま日曜恒例の本屋めぐりへ。よい本、欲しい本がたくさんありすぎて迷った結果、料理の本を2冊買った。最近料理の本を買いすぎなので、いったんこのあたりで打ちどめにする。しばらくは今ある本のレシピのなかで気に入ったものを繰り返し作り、手順を叩き込んで自分のものにしたい。

昼:スーパーのパン屋さんで買った惣菜パン(を車のなかで食べたので写真なし)

夜:ダージーパイ、れんこんサラダ、しめじと椎茸のマリネ焼き、切り干し大根の炒り卵風、さつまいもとわかめの味噌汁、雑穀ごはん

10月30日(月)

10月も残りあと2日。家計簿の入力が終わったので、なるべくお金を使わずに過ごしたい。

普段はほぼ無音で過ごすことが多いんだけれど、せっかくバス通勤をするんだったらなにか聴いてみようと思い立ち、すっかりハマった深井さんの番組『コテンラジオ』で菅原道真の特集を聴く。めちゃくちゃおもしろい。続きを早く聴きたい。

ちなみに、福岡県出身ということもあって菅原道真には多少の思い入れがある。なにかというと太宰府さん、お土産は梅ヶ枝餅が定番だったので。遊園地のレトロな(そして若干こわい)ジェットコースターは今も健在だろうか。

昼:ダージーパイ、切り干し大根の炒り卵風、れんこんサラダ、しめじと椎茸のマリネ焼き

夜:ダージーパイ、のり塩チキン、ラディッシュとキャベツのバターソテー、高野豆腐入り野菜スープ(とうや、玉ねぎ、かぼちゃ、トマト、ソーセージ、昆布)、切り干し大根の炒り卵風

10月31日(火)

世間はハロウィーンだそうですが、我が家は平常営業。子どもたちが小さい頃は、近所の子たちと一緒にやっていたなぁと懐かしく思い出した。

昼:おにぎり弁当(写真なし)

夜:ひじきと鶏ひき肉の炊き込みごはん、韓国風蒸し豆腐、マカロニサラダ、じゃがいもと玉ねぎとわかめの味噌汁

11月1日(水)

2ヶ月ぶりに美容院へ。長らくジプシーだったけれど、今通っているところで定着できそう。美容師さんとの相性もよいし、一発で気に入るスタイルにしてくれるので安心してまかせられる。今回は念願のツーブロックにした。ハンサムショート、というらしい。ひゅう!かっこいい響き。家族にも好評だった。

東京駅周辺で用があった18歳がかまわぬに寄り、まめぐいと小風呂敷を買ってきてくれた。頼んだのは「干支かざり辰」「雪うさぎ」「みかん」だったんだけれど、迷った末にやめた「たつのこちらし」まで買ってきてくれて驚いた。これは俺から...だなんて、おまえいい子だなぁ!!!!お母さん嬉しかったです。ありがとう。

昼:焦げたマルガリータピザ(シャトレーゼ)

夜:麩入りミートボールのトマト煮込み、メークインのオーブン焼き(油なし)、ツナサラダ

11月2日(木)

朝のうちに大豆を水につけておいて、ホットクックでつぶあんを作る。大豆は夜ごはんのため、つぶあんは11月になったら作ると心に決めていたマフィン型で焼くパイのために。今日は、蒸したさつまいもとあんこを入れた「いきなり団子風パイ」を焼いた。

あんこは飛び出たけれど味はめちゃくちゃおいしい。冷凍のパイシートを使っているので、ものすごく簡単に作れるのもいい。

夜、坊主にしたいという16歳の願いを聞き入れ、バリカンでガーッと刈ってやった。思っていたより似合っているけれど、サッカー部感はまったくない。

昼:麩入りミートボールのトマトリゾット

夜:ポークチャップ、サニーレタス、ひじきの具だくさん煮、大根とベーコンの味噌汁、雑穀ごはん

11月3日(金)

朝、18歳を駅まで送ったあと日用品や猫関係の買い出しへ。1ヶ月分のあれこれを買うとなると車のトランクはパンパンになる。すべての買い物が終わったのはお昼前だった。ちょうど用事を済ませて帰ってきた18歳と合流してシャトレーゼへ行き、アイスなどを買う。

午後からワイドパンツ2着分の裁断をした。洋裁は裁断が終われば半分できたようなものだ。あとはミシンでガガガっと縫えば終わり。連休中にできあがりますように。

昼:ねぎとろ、サーモン、ヒレカツの太巻き、カキフライ弁当

夜:コテージパイ、ねぎとろ太巻き、自家製サラダチキンとサニーレタス、大豆入りミネストローネ(大根、しめじ、ベーコン、大豆)

本棚から1冊

我が家のあちこちにある本棚から1冊を選んで紹介する「本棚から1冊」。今日紹介するのは、『ちいさなトガリネズミ』です。

大好きな作家のひとり、みやこしあきこさんの絵童話。全部で3つのお話が収録されています。そのなかでもわたしが特に大好きなのが「トガリネズミのいちにち」。トガリネズミは、毎日決まったことを繰り返しながら日々を重ねていきます。だからトガリネズミの毎日は「だいたい こんなふう」。でも、同じような毎日=同じ毎日ではないんですよね。何かしら違うことが起きる。よいことも悪いことも包み込んでいくような、淡々とした日々の営みに心ひかれます。

みやこしさんの作品とはじめて出会ったのは『たいふうがくる』という絵本。ほかにも『よるのかえりみち』『ピアノはっぴょうかい』『もりのおくのおちゃかいへ』など好きな作品がたくさんあります。大人が読んでも楽しめるので、ぜひ手に取ってよんでみてください。

『ちいさなトガリネズミ』

作:みやこしあきこ

偕成社

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かわいいハルちゃん

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次回から配信日を日曜日に変更します。次の日日猫好日だよりは、11/12(日)に配信予定です。

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